死ぬことは生きることの反対じゃない
※この記事は自殺志願者を救済する目的で書かれた記事ではありません
自分が死んだらどうなるんだろうとか,自分が見ている世界は本当にみんなと同じ世界なのか,そんなことを考えてしまうこと,たまにありませんか.ベッドに入ってふとそんなことを考えてしまうと急激に胸が苦しくなり,動悸が荒くなり血の気が引くので私は極力考えたくないものですが.これ書いてるだけで苦しくなってきた...
それに対する答えなんて存在しないし存在しても1人1人違っている、こんな考えもあるんじゃないか?と私に教えてくれたのが PELICAN FANCLUBである。
PELICAN FANCLUBとは
2012年に結成。Gt&Voエンドウアンリ、Baカミヤマリョウタツ、Gtクルマダヤスフミ、Drシミズヒロフミ。甘酸っぱいメロディーと多幸感、そしてどこかシニカルな歌詞が魅力の新世代ドリームウェーブバンド。
ドリームウェーブってなんぞや
所属レコードの紹介を見るとどうやらドリームポップとニューウェーブからの造語らしい。
ドリームポップは1980年代に誕生したロックのジャンルの1つで、エコーやリバー、ディレイなどを用いたふわふわとした浮遊感、めまいを起こすような奇妙な感覚が特徴であり、Blond Redheadであったり、きのこ帝国もこの辺りに入るのだろうか。
Blonde Redhead - Dr. Strangeluv
ニューウェーブは定義が難しいのですが大まかに言うと時代の流行から逸脱しようとする新たな試みのような感じです。
とりあえず今までにない感ですかね、色んな音楽聴いててもよくわかってないしWikiなんて読んだら逆にわからなくなります。
音楽の幅が広い
ここまでの説明で少しでも興味を持ってYouTubeで聴いてくれた方ならわかると思うが、このバンド、音楽の幅が広い。
ポップな曲もあればラップもある。バラード調もあればファンキー、はない。ファンキーに歌うペリカン、カラスは真っ白と是非鳥仲間で共演して欲しい。エンドウは鳥類含め動物が苦手らしいのだが。
カラスは真っ白 "ハイスピード無鉄砲"/ A crow is white "Hi-speed Muteppou" (Official Music Video)
テーマ性をもったアルバム
ここでタイトルと前書きの話。
タイトルは2nd minialbum『PELICAN FANCLUB』の「karasuzoku」からの引用である。死ぬことが全ての終わりではなく、生きた状態の続きに死んだ状態があり続ける、みたいな考え方もあるよっていう。
アルバムを通して謎(何故だかわからないけど不思議に思う)、そんなことに関する歌詞が散りばめられている。どれも正解ではないんだけど考え方は1つじゃないって教えてくれる。
また、これに続く3rd mini album『OK BALLADE』では今、瞬間がテーマとなっている。表題曲「記憶について」では過去も未来も頭の中 自分は今しか生きていない と唄っている。あとMVのゴールデンレトリバーが可愛い。
最後に
歌詞がなんでもないありふれたことに触れているのですんなりと頭に入ってくる。演奏力もある。
何かに悩んだとき、そんな時にすんなりと聞き入れることのできるバンドだ。今後の活躍を応援しています。