パスピエのファンについていけなくなってきた話

 

まず読者の皆さん、パスピエというバンドをご存知だろうか。

 

 

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パスピエ オフィシャルサイト

 

パスピエは、2009年に結成された日本のポップ・ロック・バンド。所属レコード会社はワーナーミュージック・ジャパン

(wiki参照)

 

最近では、NHKアニメ『境界のRINNE』のOP、EDにタイアップされたり、 映画『APPLESEED ALPHA』の挿入歌に用いられたりと活躍の幅を広げている。

 

 

 

 

 

何が問題なのか

 

メディアへの露出が増え、バンドが売れていくことに何の不満があろうか、いや、ファンとしては喜ばしい限りである。

 

 

 

しかし、それが問題なのである。

 

 

 

古参は懐古する

デビュー当時の彼らを知る訳ではないが、一応2011年に発売された『わたし開花したわ』の時代からファンを続けている身ではあるので、当時の彼らを振り返ると

 

大胡田の独特な声やニューウェーブ的な音楽性からポスト相対性理論と呼ばれ、PVやアー写には顔を隠して映るスタイルが謎を呼び耳の早いロックキッズ達を集めていった。

 

そして実際に彼らのライブに行くとテクノのような音楽性でありながら身体が動き出す感覚、躍動感のあるパフォーマンス、複雑なリズムに崩されるリズム、魅力は語り尽くせない。

 

 

そして一度ライブに訪れた客は必ず言うのだ。

 

 

 

 

 

 

「大胡田なつきかわいい」

 

 

 

 

 

 

 ふと感じ始めた違和感

 

かくいう私も前述したように、ライブに赴き彼らの演奏力と大胡田の可愛さに打ちのめされた1人である。モッシュの波の一つとなり、コール&レスポンスに答え、物販を買い漁る、近隣住民や箱の管理人には迷惑だが健全なファンの1人だ。

 

しかし、2015年に公演された、『幕の外ISM

 

この時私は違和感を感じた。

 

 

 

何かが混ざった

 

突然に話が変わるがAKBを筆頭に今現代はアイドル戦国時代の真っ只中だ。

 

地下では激しい争いが繰り広げられ、最近ではお馴染みの握手会やチェキ会だけではなく、メンバーとの旅行なんて企画もあるらしい、羨ましい限りだ。

もしBiSHとお泊まりできるなら大枚はたこうじゃないか、かかってこい渡辺!

 

 

そんなことはさておき、アイドルのライブといえば恒例のものがある。オタ芸だ。

 

 

MIXと呼ばれる掛け声をみんなで合わせ、ペンライトを振り回し盛り上がる、そんなくらいに捉えてくれればいい。

 

 

 

何故こんなジャンル違いのことを言ったのか、それはパスピエのファンの中にオタ芸をする者が現れたからである。

 

 

 

 

予兆はあった。2014年の大阪城野外音楽堂で行われたライブ。ホールの座席の後ろに芝生ゾーンがあるのだが、そこでオタ芸を踊る青年を見た記憶がある。

 

そういったファンが急増したのである。

それをはっきりと感じ取ったのが、『幕の外ISM』のときである。

 

何の曲がだったかは忘れてしまったが、曲の間奏時に、前方にいる客達がまるでドラゴンボールフュージョンのような体勢で「お〜〜〜、お〜〜〜〜」と個性的なモッシュを繰り広げ始めたのだ。

 

 

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 (例え方が悪いのは我慢して欲しい)

 

 

 その違和感は次第に膨らんでいき、ついにはMIXを口ずさむ客まで発見してしまった。

 

 

ついに顔見せ

 2016年5月に発売された『永すぎた春/ハイパーリアリスト』の告知において使われたアー写で、ついに彼らの御尊顔がメディアへと露出したのだ。(冒頭写真)

 

 

 

 

もともと顔を晒すことに関してはタブーではないのか、ライブでは普通に顔を見せているし、一部のMVでは一瞬顔が映り込むような描写も見られた。

 

彼らの知名度もある程度固まってきた頃合いだろうし、守ってきたスタンスを破ったことに疑問はあるが今後の活動の幅を考えると極めて正常な判断ではあるとは思う。

 

バンドが売れると古参は離れる問題

 

古くからジャニオタ界隈に見られた、ジャニーズJr.が一人前としてデビューを果たすとファンはまた新たなJr.にスポットライトを当ててきたことと同様に、バンド界隈でもメジャーデビューするとファンが離れていく問題がある。

 

かくいう私も、THE ORAL CIGARETTES、Hello Sleepwalkers、KEYTALK等々いくつかのバンドを見限ってきた。

 

その原因として考えられるのは、

  • 曲の方向性が変わってくる
  • ファンのコミュニティの変化
  • 箱の規模の変化、チケットの取りにくさ

なんて所だと思います。

 

ファンだったミュージシャン 新譜 暇潰し 売れてからはもうどうでもいい はいはい全部綺麗事 こんなの信じてたなんて 死にたくなるよ なるだけだけど

 

なんてBUMP OF CHICKENも歌ってますし、誰もが一度は経験したことがあるんじゃないでしょうか。音楽に限らず。

 

私の場合はファン層の変化に該当するだろう。

[Alexandros]の川上洋平然り、セカオワの深瀬然り、KEYTALKメンバー然り、顔ファンが増えてきたことを不快に思う方は少なくないでしょう。けどKEYTALKファンはまじで頭おかしいと思う

 

 

それでもやっぱりバンドが好き

好きなバンドが売れて、距離が離れて寂しい気持ちも、昔はツーショットとかサインとか貰えたようなあの頃を懐かしむ気持ちもあります。

 

しかし、いくら音楽性に違和感を感じても新曲が聞けるということはファンとしてとても嬉しいことでもあるって感じます。

 

顔ファンやマナー無視のファンが増えても、誰も悪いわけじゃないし各個人の好きの表現が違うだけなんです。

古参うぜぇとかも言わないでくださいね。

 

ちゃんと新規でも音楽を純粋に聴いているファンもいることわかってます。

最後に

 

2017年1月25日にパスピエの最新アルバム『&DNA』が発売されます。

初回限定版の特典のDVDには私の大ファンの泉まくらさんが楽曲参加した『最終電車 featuring 泉まくら(FragmentのREMIX)』のMVが収録されています。

 

よかったら聞いて見てください。

 

&DNA(初回限定盤)

&DNA(初回限定盤)