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Kidori Kidoriというバンドのライブに行ってきました

無事卒業研究も修了し、安息の日々が帰って参りました。毎晩ゲームして昼まで寝る、素晴らしい日常を過ごす今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

大学生活を振り返り、音楽に満たされた生活であったと感じております。

一回生の時分、元よりファンであったPerfumeのライブでできた友人に勧められ邦楽ロックの沼に片足を突っ込んだのはいい思い出です。

 

私は参加したライブのチケットはしっかりファイリングする性格でして、この際に数えてみたところ4年間で43公演参加していたようです。多いのか少ないのかは皆様の判断にお任せします。

 

そんな私を邦楽ロックの沼へと手招きしてくれたバンド、Kidori Kidoriのライブに学生生活最後を飾るため(?)行って参りました。

 

 

公演情報

NUEVA ESPERANZA

 2017.03.02 (thu) 心斎橋 Pangea 

Kidori Kidori / Helsinki Lamda Club / Slimcat

Open 18:30 Start 19:00

 

Slimcat

オープニングアクトとして登場した彼ら。後に知るがまだ大学生の模様。若々しい印象が強いバンドだった。

Voの小川は帰国子女であり英詩調であることや世界観などからKidori Kidoriに共通点を感じ、直筆の手紙でO.Aの申し出を行なったようだ。すごく好感が持てる。

まず演奏が始まると感じる違和感はDr上羽のスティックの持ち方だ。トラディッショナルグリップと呼ばれる左右非対称のスティックの持ち方でジャズドラムによく用いられる奏法でありバンドで見る機会は少ない。ウルフルズサンコンJr.なんかに影響を受けたんだろうか。

Ba/Choの島田は帰国子女の小川の拙い日本語を解説したり、MCの英語の訳を行なったりしている。煽るタイプのベーシストだ。

Gu/Choの大平はパフォーマンスが大好きそうだ。今日の5曲だけでも膝立ちでの演奏、背面弾き、歯ギターとずいぶんと盛り込んでくれた。

初見ではあったがカミコベグランプリなど期待の高いバンドなので今後も応援したい。

 

Helsinki Lamda Club

続いて対バンとして登場したヘルシンキ。東京に状況したキドリと意気投合し何度も公演を共にしてはいたが実際に見るのは初めてだ。Baの稲葉さんを見た瞬間、やばい、という感情が溢れ出した。実際間奏中に長い髪を振り回し連獅子をやりだした瞬間にこのバンドは好き嫌いは分かれるが好きな人はとことん好きになると確信した。俺は好き。

1曲目に「Skin」というコンドームを題材にした曲を持ってきた時点で悪い予感が的中してしまった。2曲目の「ユアンと踊れ」。これを最初に持ってきてりゃすごく安心して見てられたんだけどなぁっていう。

マッシュさん曰く、クラスの人気者ではなくクラスの片隅にいる面白い奴等、という印象で、ポップで軽い印象の曲から壊れたように掻き鳴らす曲までとにかく緩急が激しいバンドだった。

 

Kidori Kidori

そして最後に2人体勢となったキドリの登場である。約4年前に上京に伴いBaのンヌゥが脱退。特徴的な名前からバンド好きな方なら見かけたことがある名前ではないだろうか。その後あきらかにあきら(THEORALCIGARETTTES)、ガリバー鈴木、藤原寛(andymori)、潮碇真也(BAND A)などのBaメンバーを経て今の2人体勢へとなった。

面白おかしく駆け引きされるMCや、演奏中にマッシュと川元が顔を合わせ笑いあう、とても楽しくライブをしている感が伝わってくるバンドで私が一番好きなバンドである。

しかし今回は2人体勢になった大阪でのお披露目ライブである。気合の入れ方が違う。川元もいつものドット服ではなくMA-1のような服を着ていた。2人は互いに言葉を交わさずに演奏を続けていく。俺たちは2人でもやっていけるんだと言わんばかりの爆音がフロアを掻き鳴らしていく。

 

1曲目、El Blanco。Mano NegraのRebel Spellなどに続く彼らのOP曲である。登場してかたらの彼らの表情を見て「ガチだ」と確信した。

 

トレモロをギュイギュイ言わせながら2曲目のAir in aTubeに入る。彼らの表題曲である「NUKE?」を喚起させる演奏のこの曲は今回のライブでの物販のカセットテープに収録されている。ここ最近LPやカセットテープの時代が復活している原因についても調べてみたいところだ。

2人体勢になってからの新曲となるこの曲、2人での音の少なさに焦りを感じたのかエフェクターを新調したのか、ファズやブースターを感じる力強いサウンドが鳴り響く。

 

そして3曲目「99%」これも以前にレコード形態で販売された1曲だ。(El Blanco 2というCDにもちゃんと収録されている)

ここでいったんMC。しかし2人は声を交わさずマッシュ1人がMCを勤めていた。「生きてるってだけでも色々と起こるよね」と切り出したマッシュ。含みがある言い方だが実際上京やメンバーの入れ替え、レギュラーラジオなど色々含まれてる。俺の後ろのキドリ初参戦の友人が「めっちゃわかる」って頷いてた。彼も心的要因で大学を約半年休んで、それにも関わらずなんとか内定を勝ち取り、単位も教授パワーを使いながらではあるがなんとか取得するというクレイジーな生活をしていた。まぁ関係ないが。

Slimcatが直筆の手紙をくれた事、Vo小川の文字がめっちゃ女子でとてもウケた。

こうやって2組のバンドが集まってくれたことに感謝しつつ次の曲に入る。

 

「Mass Murder」ここでいきなりアップテンポな曲が始まりそこまで焦らされていた観客のスイッチが一気にONになる。お決まりの間奏でのギターの音階に合わせて歌わせるコール&レスポンスでもスライドを多様して観客を煽りまくる。さすがに難易度が高く、ちゃんと練習をはさみ、本番へと望む。この曲でのいつもの古臭いスタイルだがそれがいい。踊り要求するようなバンドとは違って全体でわかりやすくノることができる。

 

このあたりからセトリの記憶が曖昧になるのだが、「東京」。活動20周年を迎えたくるりの名曲をカバーした1曲だ。くるり同様に上京したキドリ、遠距離恋愛的なこの歌詞は現キドリメンバーとンヌゥのことをイメージしてるのかもしれない。

この曲自体に様々な解釈を取ることができ、

君がいない事 君とうまく話せない事
君が素敵だった事 忘れてしまった事

昔の人を懐かしむ気持ちもありながら都会に出て昔に持っていたアイデンティティが揺らいでいる、という葛藤を描いているように見えます。

まぁいいか
でもすごくつらくなるんだろうな
君が素敵だった事 ちょっと思い出してみようかな

しかし、その葛藤している状況こそが自分を見つめなおす機会であり、この歌の場合では過去にすがりつくのではなく、過去を支えに今を生きていくという風に捉えることができるんじゃないだろうか。

 

続いて「Yeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeah!!!!!!!」から始まる「You will realize」観客も合わせて口を大きく開けて叫ぶ。知ってる人はね。

この曲は始まる前に「Yeah!って叫べる?」って前フリしてくれるもんだから皆全力で叫んでくれるんだけど今回はMC少なめだったから急にきて対応できる人少なかったなっていう印象でした...

そしてカセットテープに収録された「ロックンロール」「Hello-fi」「Soy Yo」と新曲をどんどん連発していく。

 

どんどんと曲が進んでいったので最後のMCで「次で最後の曲でーす」と言われたときには少し唖然としてしまった。周りの観客も残念そうな顔というより唖然としている印象を受けた。

As always you say "Don't fret."
Now I know that it makes me regret.

ラスト、「Hug Me」より引用。焦っちゃいないなんて言ってるけどそれが後悔に繋がるんだよ。自戒の意を込めて歌ったのか、今の自分たちを ありのまま受け止めてくれとの意なのか。

演奏としての出来は2人でも充分なほど格好よかったが、会場の雰囲気がなんともだった。3バンドでの公演ということでキドリを初めて見る人も多かっただろうに空気が重く感じてしまった。

 

そしてアンコール。物販は今回新商品はカセットテープのみで、受注生産でグッズ販売を行なっていた。それだけBaの不在に振り回されたのか。

キドリのお二人に引き続き、ヘルシンキの橋本薫さんが出てきて、Vo橋本薫での「テキーラと熱帯夜」が始まった。この曲好き。「ホームパーティー」に次ぐ大団円感あってライブが無事終るんだなっていう印象を与えてくれる。若干の心残りもあるが。

 

アンコール2曲目、「NUKE?」キドリの表題曲である。これに関しては語ることは特にないが、いつものセトリとは違った雰囲気だった。

 

これにてライブ終了。すごく充実したライブに感じた。キドリを昔から知る人なら今回の彼らの心境や境遇から今回の演出にも納得がいくだろうが、初めての人にはかなり怖い印象に映ったのではないのだろうか。